運転免許の取り方とその仕組み

世界の運転免許制度

 日本に限らず、多くの国では、法律に基づき、運転免許制度を実施しています。運転免許が無ければ、公道を運転する資格がない、それは多くの国で共通している考え方です。ですが、どの国の運転免許制度も同じというわけではありません。日本以外の国ではどんな免許制度になっているのかちょっと見ていきましょう。
 まずはガソリン自動車を生み出した国、ドイツの免許制度を紹介します。ドイツは、以前は運転免許の有効期限は無期限!でした。EU基準に準拠するため、2013年からは有効期限は15年間に変更されましたが、日本に比べてかなり長いことには変わりありませんよね。
 次にアメリカを見ていきましょう。日本とアメリカの免許制度で大きく違う点は、その取得年齢です。州によりますが、15歳か16歳、ほとんどは16歳で運転免許を取得することができます。アメリでは、州法で運転免許の交付が行われます。そのため、運転免許の取得年齢が州によって異なるのです。日本では仮免許がなければ、免許のない人が路上で運転をすることはできませんが、アメリカでは免許を持つ人が助手席にいれば、全く運転をしたことのない人でも、路上で運転を行うことが許されている州もあります。(もちろん、日本と同じように車の練習中だと表示しなければいけませんよ)
 また、発展途上国では、免許制度があるにもかかわらず無免許運転が多い国などもあります。どの国も年々厳しくなってきてはいますが、そもそも国や地域によって交通事情は全く違いますからね。日本でもメキシコなどは、日本のように免許取得の勉強をする必要がありません。有権者カードと住所証明可能な書類、そして手数料があれば無試験で運転免許を取得することができるのです。以前は免許試験があったそうなのですが、賄賂を使って免許を不正に取得する人が多かったため、免許試験制度そのものが廃止になったそうです。厳しく取り締まるのではなく、逆に無くしてしまうというのがすごいですね。また、中国でも以前はお金さえだせば運転免許は取得できる国といわれていましたが、近年は厳しくなり、「お金で免許を買う」というのは、ほぼできなくなってきてるそうです。