運転免許証・雑学
免許証を見ると、その人の犯罪歴が分かるというウワサがありますが、これって本当の事なのでしょうか。免許証には、その人固有の免許証番号が割り振られています。最初の2桁は、はじめて免許を取得した都道府県の番号です。北海道が10から始まり、沖縄では97と、北に行くほど番号が若くなっています。そして3~4桁が、免許証を取得した年です。西暦の下二桁になっています。5~7桁目は、公安委員会が定めた番号で、その基準はちょっと不明。そして8~10桁目が、その日に運転免許を申請した人に割り振られる通し番号になっています。そして11桁目は、チェックディジットです。お菓子やジュース、本などについているJANコードも、入力の間違いなどを確認するために最後の一桁は一定のアルゴリズムに従って計算されたチェックディジットになっていますよね。これと同じで特別な意味のない数字です。そして最後の数字は、紛失による再交付の回数だそうです。汚損による再交付の場合、番号が確認できるのであれば同じ番号になり、番号が確認できない場合は数字が増えます。一度も免許をなくしたことがない人は0で、再交付を受けるたびに数字が増えていきます。ただ、免許を取得した都道府県から移住して、異なる都道府県で免許の更新を行った場合にこの数字が増えることもあるそうで、必ずしも再交付の回数とは限らないそうです。犯罪歴が分かるとウワサされているのは、5~10桁目です。実際に東京で情報公開請求がされた場合がありますが、結局全てが公開はされず、それがまたウワサを広める原因にもなっているようです。その他にも、筆記試験の点数が分かるというようなうわさもあります。これらは単なる都市伝説かもしれませんし、本当かも知れません。あなたは信じますか?
もうひとつ、免許にまつわる雑学を紹介しますね。フルビット免許をご存知でしょうか。フルビット免許とは、免許証で全ての種類が記載されているものを指します。このフルビット免許を取得するのが難しいのは、全ての車種を運転する資格があるフル免許の状態であっても、フルビットになるとは限らないということです。なぜかというと、下位の免許は、通常免許に記載されないからです。フルビット免許を取得するには、下位免許から順番に取得していかなければいけないのです。ちなみにフルビットを目指す場合、免許取得順番は、原付→小型特殊→普通自動二輪→大型自動二輪→普通一種→中型一種→大型一種→大型特殊一種→けん引一種→普通二種→中型二種→大型二種→大型特殊二種→けん引二種になります。通常フル免許状態、つまり全ての車種を運転できる資格を得るには大型自動二輪→大型特殊一種→大型特殊二種、もしくは大型二種→けん引二種を取得していけばいいので、フルビットにするには時間もお金もかなりムダにしなければいけないということになりますね。